2009-01-01から1年間の記事一覧
天皇誕生日も過ぎてしまったが、現平成天皇に関する話題。現天皇の皇太子時代のご成婚の話を書いたが、我々の世代にとっては現天皇はむしろ皇太子時代の印象の方が強い。私がNTTに勤めていた1980年代に(詳しい年は忘れたが)、一度だけ現天皇、当時の皇太子…
前回の続きとして、「アバター」の内容に関する感想を。「アバター」はジェームス・キャメロン監督の映画ということで期待していたし、脚本をそれだけで評価するとすれば決して悪い出来ではない。しかしながら、ストーリー全体や細部の設定に関して、宮崎ア…
立体(3D)映画が最近話題を集めている。昨日、立体映画「アバター」を鑑賞して来た。今回はその感想を述べたい。立体映画に関する感想と「アバター」に関する感想の2つがあるが、まずは立体映画の感想を。映画を立体に見せる仕組みはそれほど複雑ではない…
京都の魅力はどこにあるのだろうか。すでに書き尽くされ、語り尽くされたテーマではあるが、私なりに考えこのブログで少しずつ書いていきたい。京都の町の外観は、歴史的建造物を除くと平凡な地方都市に過ぎない。京都風の町家が並んでいたかっての時代はと…
古い友人との再会の話をもう1つ。12月11日〜13日の京都大学における国際会議「学術研究における映像実践の最前線」でヒシャム・ビズリ(Hisham Bizri)氏と再会した。最後に会ってから10年近くになるだろう。当時、私はMITのCAVS (Center for Advance…
今朝関空着の夜行便でシンガポールから一時帰国した。さすがに暖かいシンガポールから来ると日本は寒い。しかし、ある意味でピリッとするというか、かえって気持ちが引き締まるのを感じる。この季節感はなかなか良いものである。でも例年の寒くて凍え上がる…
関西と関東の文化差についてもう1つ。今回は京都の表現法と東京の表現法の違いについて。京都人は心の中で思っていることと、表に出てくる言葉が異なるとはよく言われる。 訪問した家をお昼頃に辞そうとした時に「どうぞお昼でもご一緒に」と言われて素直に…
シンガポールに住んでいると、日本とシンガポールの習慣の違い、そして文化の違いなどを感じ、考えることがある。それらについてはまた追々書いていくこととしたいが、そのためにはまず日本国内における文化差、特に東京圏と大阪圏の文化差について考える必…
ブログを始めたついでに、ツイッター(Twitter)を始めてみた。まだ使い始めてほんの数時間なので、正しいのどうかわからないが、直感的に感じた点を述べてみたい。(ソーシアル・ネットワーキング・サービス(SNS)もいくつか登録はしているが、使ってはい…
古くからの友人に再会するというのは、人生の楽しみの1つである。最近いくつかそれに関連する経験をしたので、その話題を。12月に帰国して14日に近々出版する本に関して出版社と打ち合わせをするため上京した際に、久しぶりに小中学校時代の同窓生と再…
ツキつまり運というのはあるのだろうか。「今年はツイていることが多かった」「ちくしょー、ツイていない」などは、私たちが日常よく使う言葉である。囲碁などのテーブルゲームは実力が物を言う世界であるが、例えば麻雀は実力と共にツキが重要な要素を占め…
現在私の大学(シンガポール国立大学)は学期の狭間の休暇である。学生の姿が少ない。Canteen(いわゆる学食)は、普段はお昼休みなど学生で一杯で席を取るのも困難なので、時間をずらして食事をするようにしている。しかしこの時期は、お昼休みでもCanteen…
タクシーに絡んで話題をもう1つ。シンガポールにはタクシー会社がいくつかあるが、使っている車は基本的にはトヨタのコンフォートとHyundaiのソナタである。コンフォートはご存知のようにクラウンの業務版で日本のタクシーにも広く使われている。コンフォー…
昨年秋以来の世界的な大不況も底を打って回復しつつあるということらしいが、シンガポールはどうであろうか。シンガポールは人口約500万人の小国であり、産業に関しては何よりも貿易と観光に依存するところが大きい国である。このことは、シンガポールが海外…
京大で行われた国際会議参加に絡んで話題をもう1つ。国際会議が行われたのは京大の時計台のある建物の中のコンファレンスルームであった。新しくなっているが、かってここは階段型の大講義室があったところである。そういえば、大学紛争の頃団交が行われた…
ご存知のように「ロゴス」は人間の知性の部分に対応し、「パトス」は感情・情熱や本能などの部分に対応している。プラトンなどを読むと、ロゴスがパトスを制御するのが人間としてあるべき姿であると書いてある。いわゆるロゴスのパトスに対する優位性である…
引き続き、先週末(2009年12月11日〜13日)に京大で行われた「学術研究における映像実践の最前線」と題する国際会議における話題を。私は、13日に行われたカルチュラル・コンピューティングと題されたセッションで発表した。本セッションの発表者と発表タイ…
さて、前にブログの記事にも書いたが、私はあまり写真やビデオは撮らない。かっては、写真を撮らないという主義を私自身に課していたこともある。それは基本的には、この映像の持つ力に対して私としてどう対応するかを考えた結果である。名所・観光地に出か…
先週末(2009年12月11日〜13日)に京大で行われた「学術研究における映像実践の最前線」と題する国際会議に参加すると共に私自身も発表してきたので、その会議での議論などをベースに感じたことを書きたい。この会議では、研究において映像をどのように活用…
何年か前に、少年時代以来初めて天の川に再会した経験がある。それは私にとって、ほぼ半世紀ぶりの経験であった。チリのサンチャゴで開かれた国際会議に出席した際、会議の合間に数日余裕があったので、イースター等に観光に出かけたことがある。イースター…
天の川を見ることがほとんどなくなって久しい。最近の若い人たちは天の川を見たことのない人が大半であろう。天の川を見たことのない人たちにとって、七夕はどのような意味を持つのだろう。天の川によって隔てられている織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が年…
小学校の高学年の頃であったと思うが、ある時街を歩いていて多くの人たちとすれ違ううちに、ふっと「この人たちとは自分の人生でもう二度と合うことはないのだな」という考えが頭にひらめいたことがある。その時は、これをうまく言い表す言葉を知らなかった…
昨日と今日タイで行われているMIWAIという国際会議に参加している。タイ北部にあるMahasarakhamという街の大学で行われているため、バンコクで飛行機を乗り換えてKohn Kaen空港まで行く必要がある。シンガポールからバンコクまで約1時間半、バンコクからKohn…
バンコクからシンガポールに戻りその足で日本に向かうので、シンガポールのチャンギ空港で日本行きの夜行便を待ちながら、今日既に3つ目のブログ記事を書いている。(日本では日付が変わっているが。)あまり書いてしまうと、すぐにネタ切れになってしまう…
(前回の続き)もちろん何も変化がないと言うのは誤りである。何より当時と現在で違うのは、インターネットが導入・普及されたことである。インターネットの普及と共に、メール文化、携帯文化が生じた。またマイクロソフトやアップルが生まれ、パソコンが普…
前回のブログでは、米国の力の低下を論じるつもりが、脇道にそれてしまった。さて、米国の力は衰えているのだろうか。私は米国の産業や経済に詳しい訳ではないので、客観的な答えが出せる訳ではない。従って以下の意見はあくまでも私の印象に基づいた主観的…
(前回の続き)さて、当時のテレビ番組の話に戻ろう。アニメは「ポパイ」、ホームドラマであれば「奥様は魔女」「名犬ラッシー」、西部劇なら「ローン・レンジャー」「テキサス決死隊」、アクションなら「スーパーマン」等々。特に日曜の午前中は米国製のド…
米国の力の低下が言われるようになって来た。実際にどうかということは別として、団塊の世代であり、米国文化の影響を受け続けて来た私としてはある種の感慨をおぼえざるを得ない。このことを話す時、どうしても私の小学・中学時代にさかのぼらざるを得ない…
明日から2つの国際会議に参加するのでその紹介を。1つはタイで行われるMIWAI 2009 (The 3rd Mahasarakham International Workshop on Artificial Intelligence)という会議でのキーノートスピーチを依頼されている。 (http://khamreang.msu.ac.th/miwai09/)…
(前回からの続き)源氏物語などの古典を読んだときに感じた驚きと同じものを能や歌舞伎を鑑賞する場合にも経験した。数年前に京都の南座で顔見世を鑑賞したことがある。歌舞伎の鑑賞は学生時代以来である。学生時代友人と歌舞伎を見に行って何が面白いのか…