2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧
2020年の東京五輪のエンブレムが盗作であるかないかが大きなニュースになった。一時沈静化していたが、再び問題が浮上している。その過程で、日本において典型的な問題である議論における論理の不在、そしてその結果として論理を展開している側が墓穴を…
そして10世紀後半宋の成立と共に、中国は近世に入ると著者の宮崎氏は記述している。ヨーロッパでは、14世紀のイタリアを中心としたルネッサンスの始まりをもって、近世に入ったとしている。それでは中国においては、宋の成立と共に近世に入ったとするの…
中国では、皇帝が絶対権力を持つ漢帝国が滅んだ2世紀末をもって古代が終わり中世が始まったと、宮崎氏の「中国史」では書かれていると述べた。これはちょうど、ヨーロッパでは古代ローマ帝国が東西に分裂した後西ローマ帝国が滅亡した5世紀末をもって、古…
宮崎市定氏(1901年〜1995年)は、戦後日本を代表する東洋史・中国史学者であると言われている。京都大学文学部を卒業、1944年に京都大学文学部教授に就任し、その後京都学派を代表する研究者として、中国史に視点を当てつつ東洋史全般を研究対…
最近は、対象とする論文における剽窃の有無をチェックするソフトが開発されたと述べた。このソフトの原理そのものは単純であって、対象の論文に含まれる各文章と同じ文章がすでに発表されている論文の中に含まれているかどうかをチェックするというものであ…
7月24日に発表された2020年東京オリンピック大会に用いられるエンブレムが、盗用ではないかとの疑惑が出て話題になっている。このエンブレムはデザイナー佐野研二郎氏がデザインし採用されたものであるが、ベルギーのデザイナーであるオリビエ・ドビ…
7月下旬の話であるが、第2回「京大おもろトーク:アートな京大を目指して」という鼎談の司会を務めた。この面白そうだけれども、これだけだと何の事かわかりにくいイベントの仕掛人は、京都大学の山極寿一新総長である。そもそもの発端は、ゴリラ研究で有…
今年はシンガポール独立50周年に当たる。ちょうど私がシンガポール滞在中の8月9日がシンガポール独立記念日に当たり、盛大に記念式典が行われた。今年は独立50周年という節目の年なので、何か例年とは異なる特別な行事があるかと期待していたが、基本…
そして7月下旬に第2回の京大おもろトークが開催された。今回のテーマはなんと「京大解体」である(下記のポスター参照)。アート的な考え方によって京大がかって持っていた強烈な個性やアイデンティティを取り戻そうという訳であるが、これはまたいかにも…
現在シンガポールに10日間ほど滞在している。私のパートナーの土佐尚子のメディアアートの個展「TOSA RIMPA: The Places You Will Never Visit」が、シンガポールのIkkan Art Galleryで開かれているためである。今年は日本の伝統芸術である琳派が勃興して…