2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

シンガポール通信−井筒俊彦「意識と本質」2

しばらくこの本の感想を書くのに時間が空いたが、再び始めて見よう。この本に書かれている事は、タイトルからすると「意識とは何か」「本質とは何か」であると普通は予測される。確かにその通りなのであるが、むしろ著者の井筒俊彦氏が言いたいのは私たちが…

シンガポール通信−アベノミクス解散で自民党は議席数を減少させる?

井筒俊彦「意識と本質」について論じている途中であるが、アベノミクス解散について少し考えてみよう。安倍首相は11月21日に衆議院を解散した。12月2日に公示され12月14日に衆議院総選挙が行われるという慌ただしい日程である。私は今晩の深夜便…

シンガポール通信−井筒俊彦「意識と本質」

さて話題ががらりと変わるが、前回日本に帰国した際に本屋で買い求めた岩波文庫の井筒俊彦著「意識と本質」をこの週末に読んでみた。私は井筒俊彦氏を知っている訳ではない。私にとっては全くの未知の著者であるが、岩波文庫の哲学の棚を見ていたらたまたま…

シンガポール通信−シンガポールのアート事情3:シンガポールのアートブームは本物か?

版画などの場合と同様にビデオアートの場合もエディションを設けて、あらかじめ決められた数のコピーだけを作り売るという事にするのが通常である。こうすることによってビデオアートの価値を維持することができる。それと同時に売り方も重要である。やはりD…

シンガポール通信−シンガポールのアート事情2:シンガポールのアートブームは本物か?

前回書いたシンガポールのアートフェアであるアートステージシンガポールは毎年開催されているが、来場者で押すな押すなの盛況である。これだけ見ていると、シンガポールにはアートブームが訪れているという見方も出来る。それでは本当にシンガポールにはア…

シンガポール通信−シンガポールアート事情:激変しつつあるアート事情

さてそれでは次にアートに関するシンガポールの最近の状況を見てみよう。本論に入る前に脱線するが、昨日のシンガポールのテレビChannel News Asiaで、何とテニスの錦織選手の単独インタビューの様子をニュースで放映していた。ATPファイナルツアーに出たと…

シンガポール通信−シンガポールのスポーツ事情4:シンガポールはスポーツ先進国になれるか?

シンガポールがスポーツの観戦に関しては、日本も含めた先進国の水準に近づいて来ている事を書いた。ここ4、5年のその変化の大きさには驚かされるほどである。それではシンガポールは、スポーツ全般に関して近い将来に先進国の仲間入りをすることができる…

シンガポール通信−シンガポールのスポーツ事情2:錦織の勇姿に感動

シンガポール人がスポーツの鑑賞に興味をもたないという事を書いたが、ここ4、5年でそのような状況に変化が現れつつある。それはシンガポールのテレビを見ているとよくわかる。シンガポールの代表的チャンネルであるChannel News Asiaでは、ここ数年でスポ…

シンガポール通信−シンガポールのスポーツ事情

さてそれでは次に、シンガポールにおけるスポーツの位置づけがどのように変化しているかについて考えてみよう。結論から先に言うと、シンガポールにおいてはスポーツの位置付けも欧米化しているといえる。私7年前がシンガポールに来た当時は、スポーツとい…

シンガポール通信−シンガポールの食事事情

シンガポールに来て7年になるが、その間にシンガポールで大きく変わった事がいくつかある。もちろん新しいビルが次々と建ち街の風景が大きく変わったというのは最も目につく点であるが、これはあくまでもこれは表面的な現象である。その奥でもっと本質的な…

シンガポール通信−「サウンドオブ生け花」のプロジェクションマッピングがグッドデザイン賞を受賞

私のパートナーの土佐尚子が今年1月にシンガポールで行ったビデオアート「サウンドオブ生け花」が、2014年度のグッドデザイン賞を受賞した。これ自体はありがたいことである。グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が毎年その年に発表さ…