2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

シンガポール通信ー休みのお詫びと再会のお知らせ

9月はあまりブログの更新が出来なくて申し訳ありませんでした。9月2週目は韓国・ソウルで開催れた国際会議出席のためソウル出張、3週目は中国・天津で開催されたWorld Economic Forum出席のためソウル出張、3週目はオールとラリア・ブリスベンで開催さ…

シンガポール通信ーWorld Economic Forum 3

私の発表の写真がないのは残念であるが、同僚のProf. Adrian Cheokと共に将来のメディアのあり方に関して発表すると共に参加者とのディスカッションを行った。2日目の夕方にバンケットが行われた。 バンケット会場へ向かうバス。少しわかりにくいがパトカー…

シンガポール通信ーWorld Economic Forum 2

会議はテーマごとに多くの分科会にわかれて開催される。これは文化の違いをどう克服するかに関する分科会。分科会は全員参加が基本であり、参加者は意見表明やディスカッション参加が求められる。 これは将来の社会とロボットの関係に関する分科会。左側はア…

シンガポール通信ーWorld Economic Forum 1

先週は韓国ソウルで行われた国際会議、今週は中国天津で行われたWorld Economic Forumに出席していたため、しばらくブログの更新が出来なかった。写真を中心にこれらの会議の様子を報告したい。まずは、World Economic Forum (WEF)から。WEFというと、ダボス…

シンガポール通信ー奥野卓司先生

先週末、奥野卓司先生が息子さんと一緒に私のオフィスを訪問してくださった。奥野先生は関西学院大学時代同僚だったが、それ以上にそれ以前からいろいろとおつきあいさせて頂いて来た。奥野先生は文科系から現在のメディア、メディア社会に切り込んでおられ…

シンガポール通信ーヘーゲル「歴史哲学講義」2

ところでヘーゲルの「歴史哲学講義」そのものは岩波文庫で二分冊の形で手に入るが、大変易しい記述であり、哲学書など読んだ事のない人にとっても取っ付きやすい本である。ある意味で哲学入門書として考えても良いのかもしれない。ただしそれはあくまで、ヘ…

シンガポール通信ーヘーゲル「歴史哲学講義」

「虚無の信仰」では、19世紀前半に西洋で仏教が虚無を信仰する宗教であると誤って理解され、当時の人々に恐怖感を与えた経緯が記述してあった。その影響は当時活躍していた哲学者ヘーゲルにもおよび、彼が一時仏教を虚無を信仰する宗教であると信じていた…

シンガポール通信ー虚無の信仰:虚無と無2

前回、西洋的な考え方である「虚無」と、東洋的な考え方である「無」の関係について述べたが、それをもう少し考えてみよう。キリスト教に代表される西洋が、仏教の説く無を西洋流の虚無と解釈したことが、19世紀前半の西洋における仏教に対する、嫌悪・恐れ…

シンガポール通信ー虚無の信仰:虚無と無

映画「インセプション」は、夢の世界が何重にも入れ子となって重なっている世界を背景としたアクション映画であるが、そこでは最も深いレベルの夢が虚無を表現している世界として描かれている。そこでは、夢の中に入った人物が夢から覚めようとした時、戻る…