2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

シンガポール通信ーソウルにて

ソウルは、ATR時代からの知り合いである漢陽大学(ハンヤン大学)のパク先生に招待されたものである。一緒に土佐さんも招待された。先週金曜夜に到着し、土曜1日の滞在で日曜朝には日本に向けて発つという慌ただしいスケジュールであった。土曜午前は私がハ…

シンガポール通信ーマレーシア・クチンから韓国・ソウルへ

シンガポール・クチンでの国際会議参加は11月22日の実質1日だけで、11月23日には韓国・ソウルでの別の会議のため、シンガポール経由でソウルに向かった。クチンからソウルに行くには、シンガポールのチャンギ空港を経由して行くことになる。自分の…

シンガポール通信ーマレーシア・クチンにおける国際会議

マレーシア・クチンにおける国際会議は、Image Electronics and Visual Computing Workshopというタイトルで、日本の画像電子学会の主催で開催されたものである。会議は22日から24日まで開催され、私はその初日22日の最初に行われるキーノートスピーチ…

シンガポール通信ーマレーシア・クチンへの旅

今日から一週間、マレーシア・韓国・日本と出張が続く。たまたま、招待されている国際会議・ワークショップなどが続くためであるが、22日はマレーシア・クチンの国際会議、24日は韓国・ソウルのワークショップ、27日は日本・京都でのセミナーで講演す…

シンガポール通信ーアーネスト・サトウ「一外交官の見た明治維新」3

もう一つ彼の手記を読んでいて感じるのは、彼自身も含め彼と出会う人たちがいずれも若い事である。サトウ自身は1843年の生まれであるから、1862年に日本の英国公使館に通訳として着任した時にはまだ弱冠19歳。いわばヒヨッコである。まだ十分に日…

シンガポール通信ーアーネスト・サトウ「一外交官の見た明治維新」2

「一外交官の見た明治維新」を読んでいてもう1つ興味深いのは、幕末から明治維新にかけての混乱期に、将軍から天皇へ権力が移って行く様がまさに手によるようにわかる事である。サトウはイギリス公使館付きの通訳担当外交官であるが、イギリス公使は当初は…

シンガポール通信ーアーネスト・サトウ「一外交官の見た明治維新」

久しぶりに面白い本を読んだ。もっというと、岩波文庫にこれほど興味深い歴史に関する本があるとは思わなかったというのが、最初の読後感である。週末に一気に読み終えた。著者のアーネスト・サトウは、1862年から1869年までおよび1870年から1…

シンガポール通信ー東京工業大学の学生招聘説明会

先週金曜に、東京工業大学(東工大)の藤井信生先生がNUSに来訪された。NUSの学生を東工大へ留学生として招聘するために、NUSの学生を対象として東工大の紹介ゼミを行うために来訪された。藤井先生は、電気回路・電子回路などいわば電気電子工学の主流分野で…

シンガポール通信ー将棋や囲碁は単なるゲームになるのだろうか4

さて、いろいろと論じて来たので、今回のこの議論はこの辺りで一段落しておく事としよう。ともかくも重要なのは、ここまで述べて来た事からもわかるように、コンピュータの将棋プログラム・囲碁プログラムが人間の名人に肉薄しつつあるという事は、実は将棋…

シンガポール通信ー将棋や囲碁は単なるゲームになるのだろうか3

コンピュータの将棋プログラムや囲碁プログラムが近い将来人間の名人に勝つという事は、将棋や囲碁の世界でもチェスと同様のことが起こる可能性がある事を示している。つまり将棋や碁が、現在認められているような極めて高い地位にあるゲームとしての性格を…

シンガポール通信ー将棋や囲碁は単なるゲームになるのだろうか2

もちろん、遊びの1つの分類学であるアゴーン(競争)には、100m走や棒高跳びのように体力を使って他の競技者と勝ち負けを争う分野もある。ここで注目する必要があるのは、将棋や囲碁のように知力を使って勝ち負けを争うゲーム(知的ゲーム)と、体力を使…

シンガポール通信ー将棋や囲碁は単なるゲームになるのだろうか

先々週は、国際会議出席のため中国に1週間出張した。また先週は、日本企業と私の勤務しているシンガポール国立大学の共同研究の可能性について議論するため、日本に出張し複数の日本企業を訪問し議論を行った。今週は久しぶりにシンガポールに戻り、たまっ…