2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

シンガポール通信−ウイリアム・マクニール「戦争の世界史」2

ウイリアム・マクニール「戦争の世界史」において、1000年(11世紀初頭)から1500年(15世紀終わり)にかけて、中国が西洋に対して優位に立っていたことが述べられている。これはもちろん軍事面に焦点をあてているのであるが、当然の事ではある…

シンガポール通信−ウイリアム・マクニール「戦争の世界史」

このところ、西洋と東洋の歴史の比較、特に歴史の流れの中で西洋と東洋のいずれが優位にあったかに興味を持っており、それに関連する本を見つけては読んでいる。これまで読んだ主な本としては以下のようなものがある。ジャレド・ダイヤモンド「銃・鉄・病原…

シンガポール通信−マレーシア機撃墜される2

今回のマレーシア航空機が撃墜された事件に関して最も痛切に思うのはやはり、私達はいまだに争いの絶えない世界に住んでいるのだという事である。ソ連邦の崩壊とそれに伴う冷戦の表向きの終了により、私達は地球上での戦争という出来事があたかも終わったか…

シンガポール通信−マレーシア機撃墜される

さてここ1週間ほどの間で最も衝撃的だった出来事はマレーシア航空機が撃墜された事件であろう。事件は7月17日夕刻(日本時間では同日の夜10時過ぎ)オランダ、アムステルダムのスキポール空港からマレーシアのクアラランプールの空港へ向かうマレーシ…

シンガポール通信−緊急の連絡

ここ10日間ほど、大量のスパムコメントが私のブログに書き込まれています。海外からのようです。現在送信元を特定して、その送信元からのコメントをブロックしようとしていますが、困難な場合は一時コメントの書き込みを禁止せざるを得ないかもしれません…

シンガポール通信−オフィス開設に伴う雑感2

さてNTTのショップが無いというのは、ショックはであったが認めざるを得ない。それだけ固定電話の新規開設数が少ないという事だろう。NTTドコモ、ソフトバンク、auなどの携帯電話のショップが、街の至る所にしかも街の中心部にあるのに比較すると何とも寂し…

シンガポール通信―オフィス開設に伴う雑感

7月10日から20日までの10日間帰国していた。このブログでも書いたが、東京にイベントの企画・実行を行なう会社を設立する準備のためである。その間いろいろと忙しくてブログを書く暇がなかった。これは「リア充」というのだろうか。さてなんとか会社…

シンガポール通信−白石隆「海の帝国」3

イギリスが、東インド会社やその代表的な人物であるラッフルズなどを使って東南アジアに作り上げた東南アジア帝国(それをこの著書は「海の帝国」と呼んでいる)とその周辺の国々は、第二次世界大戦後次々と独立する。これらの国々の独立と共に、東南アジア…

シンガポール通信−白石隆「海の帝国」2

この著書は、19世紀初頭マラッカにいたラッフルズの話から始まる。ラッフルズは良く知られているように、1819年にシンガポールを建設し、シンガポールの建国の父としてシンガポール人に敬愛されている人物である。彼はイギリスの東インド会社に職員と…

シンガポール通信−白石隆「海の帝国」

この本は前回も述べたように、シンガポールの紀伊国屋で話題の本という形で平積みになっているのを見つけて買ったものである。話題といっても発行は2000年だから、もう10年以上前の出版である。新刊という訳ではない。したがって、紀伊国屋としても話…

シンガポール通信―シンガポールの最近の生活雑感

シンガポールには紀伊国屋書店が進出しており、高島屋店、リャンコート店など4カ所の店舗を構えている。私がよく行くのは、同じくスーパーの明治屋も入っているリャンコート店である。土曜の午前、リャンコートの紀伊国屋で日本の新聞とコミックを買い、明…

シンガポール通信—「アジア化する世界」はコミュニケーション以外の分野にも適用できるか?:2

なぜ科学技術の面で東洋は西洋に大きく遅れをとっているのかというのは、興味あるそして重要なテーマである。このブログでも何度か取りあげているけれども、とてもまだまだその表面をかじっているだけで、中身に切り込んでいるとは言えない。 私は振り返って…

シンガポール通信−「アジア化する世界」はコミュニケーション以外の分野にも適用できるか?

コミュニケーションやコミュニケーションの歴史を、東洋と西洋の関係の中で考えるということを、シンガポールに住むようになってからのここ4、5年間行って来た。その最初の成果はこのブログでも紹介したように4月に、「アジア化する世界」というタイトル…

シンガポール通信−東京に会社設立2

前回の続きであるが、東京に会社を設立するという話は、ひょんなことから生まれて来た。このブログでも書いたが、今年の1月にシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズ地区にあるアートサイエンスミュージアムで私のパートナーの土佐尚子のビデオアート作品を…

シンガポール通信−東京に会社設立

シンガポール生活もすでに6年半が経過した。これまでの私のキャリアを振り返ってみると、NTTに20年以上勤務したのが私の主なキャリアである。その後はATR7年、関学6年と、いずれも6、7年で次の仕事に変わっている。シンガポール生活も6年以上経過し…