2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

シンガポール通信ー恩師を偲ぶ会

先週末帰国した際に、東京で行われた恩師を偲ぶ会に出席した。この会は、私がNTTの基礎研究所に所属していた当時の研究室長である斎藤収三博士の三回忌にあたって、当時の研究室の仲間達が集まり、斎藤さんを偲ぶと共に久しぶりの同窓会を行うという趣旨で行…

シンガポール通信ー宵山

宵山の京都の街を散策してみた。ともかくも大変な人出である。鉾や山が並んでいる四条通りや新町通りは思うように歩くことも出来ない。人の波にもまれながら動いて行くという感覚である。 これは烏丸通りの人並みをビルの屋上から見たところ。烏丸通りは鉾、…

シンガポール通信ー祇園祭

祇園祭のために15日から帰国している。15日が宵宵山、16日が宵山、そして17日が山鉾巡行である。最近購入したマンションの近くに、山の1つである白楽天山が立つというので期待していたのであるが、なんと私のマンション部屋の真ん前に立っている。 …

シンガポール通信ー不思議なビルの建て方

私の住んでいるシンガポール国立大学の職員宿舎が現在建て増し中である。日本流に言うと職員宿舎とかアパートとかいう言い方をするけれども、実際にはアパートという感覚よりはもう少し広くてレベルの高い、まあマンションという言い方の方が正しいのだろう…

シンガポール通信ーTwitter、Facebookとアウェアネス

ネットワーク社会の定義とは何だろう。これまで言って来た事から考えると、それは「社会の参加者のすべての人が常に情報のやり取りが可能であり、情報の共有が可能であり、そしてすべての事項が参加者の議論と同意によって決定される社会」であると考えて良…

シンガポール通信ー社会の二重構造:ピラミッド構造とネットワーク構造

表のピラミッド構造と別のネットワーク構造の良い例として2チャンネルがある。ここでは、マスコミなどで流される意見とはまったく異なった意見が飛びかっており、それに基づいて参加者の間のコンセンサスが形成されていく。表の社会対裏社会という構図に合…

シンガポール通信ーネットワーク社会からピラミッド社会へ、そして再び...

塩野七生氏の「ローマ人の物語」に描かれたローマ国家観は、かなりローマ帝国に対して好意的ではある。例えば映画「グラディエーター」に描かれたローマ、もっと古くは「ベンハー」や「スパルタカス」に描かれたローマは軍隊が人々や奴隷を抑圧し、その上で…

シンガポール通信ーネットワーク社会の構造:ギリシャの社会

現在起こっている事を理解する1つの方法として、過去の歴史を振り返る事が大切である事を前回のブログに書いた。こう書くと、「天が下に新しきものなし」という古い文句を思い出して、なんだか説教じみた事を言っているように聞こえるかもしれない。しかし…

シンガポール通信ー未来学について考える

かって未来学が流行した時代があった。アルビン・トフラーの「第三の波」は有名だし、マーシャル・マクルーハンのメディア論も未来学の一つと考えていいのではないだろうか。しかしなぜか現在、未来学について聞く事は少ない。なぜだろう。どうも私の考える…

シンガポール通信ーネットワーク時代の哲学

ブログを開始してから約1年半経過した。今まで書いたものを読み直していると、「シンガポール通信」という割にはシンガポールに関する記述が少ない。シンガポールの最新事情を求めて私のブログを訪れてくれる人には申し訳ないと思っているが、まあシンガポ…