2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

シンガポール通信-神戸ビエンナーレにおけるプロジェクションマッピング

9月18日から、神戸市において神戸ビエンナーレが開催される。そこに私のパートナーの土佐尚子が招待作家として招待され、彼女のアート作品のプロジェクションマッピングを行うことになった。ビエンナーレというのは、隔年で行われるアート展示会の意味で…

シンガポール通信-「電脳将棋はもう古い」はビッグデータ全能に対する挑戦か?

日本経済新聞の9月13日号に、「電脳将棋はもう古い」という刺激的なタイトルの記事が載っている。これは函館未来大の松原先生とのインタビューなどを通して、将棋がAI(人工知能)の研究対象として面白かった時代は終わったという論調を展開している記事…

シンガポール通信-シンガポール総選挙

今日9月11日はシンガポールの総選挙の日である。投票終了とともに開票されるため、明日朝にはその結果がわかるものと思われる。日本のメディアではあまり報道されないが、シンガポールに住んでいた私としては大変に興味を持っている話題である。もちろん…

シンガポール通信-内藤湖南「中国近世史」2

内藤湖南の東洋学もっと具体的に言うと中国学の特徴の一つは、中国近世の始まりを宋の時代に置く事である。宋は約300年間継続した王朝であるが、遼・金などの北方民族国家に悩まされた事、並行してモンゴル帝国のちの元が勢力を伸ばし世界帝国へと成長し…

シンガポール通信-内藤湖南「中国近世史」

東京オリンピックのエンブレムの白紙撤回問題に関してはまだまだいろいろな意見が飛び交っているようであるが、そろそろ話題を変えよう。このあいだ本屋で文庫本の書棚を見ていたら、岩波文庫で内藤湖南著「中国近世史」というのを見つけた。最近中国の歴史…

シンガポ-ル通信-東京オリンピックエンブレム撤回は何を意味しているか?:3

東京オリンピックエンブレムが白紙撤回されたことでこの件は一貫落着かと思いきや、まだまだネット上でもまたメディア上でもいろいろと議論が続いているようである。これに関しては次のことが言えるだろう。(3)創作物の類似性に関しては今後ますますチェ…

シンガポ-ル通信-東京オリンピックエンブレム撤回は何を意味しているか?:2

昨日の続きで、今回の東京オリンピックエンブレムの白紙撤回がどのような意味を持っているかを考えてみよう。2番目として以下のことが言えるだろう。(2)ネット上での人々の意見は、結局は「信用」という昔ながらの評価で決まる。従来も盗作・剽窃などと…

シンガポール通信-東京オリンピックエンブレム撤回は何を意味しているか?

2020年東京オリンピックの公式エンブレムとして採択された佐野研二郎のデザインが、ベルギーのリエージュ劇場のロゴの盗作であるとネット等で指摘され、関係者が右往左往したあげくに結局「白紙撤回」ということになった。このデザインを選定した大会組…