2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

シンガポール通信ークールジャパンとは何か:オタクカルチャーと伝統文化

大連出張の報告を何度か書いていたため、オタクカルチャーの事が書きかけになっていた。能や歌舞伎などの伝統文化とオタクカルチャーの関係を書こうとしていたら、読者の方から能や歌舞伎などの伝統文化とオタクカルチャーを一緒にしてもらいたくないと苦情…

シンガポール通信ー中国メディア事情

中国大連に滞在していた間に経験した、中国のコミュニケーションや放送メディアの状況をまとめておこう。大連だけだと局地的な状況にとどまる可能性もあるが、昨年秋から今年6月まで、杭州、長春、北京にいずれも短時間であるが滞在したり、その他にも香港…

シンガポール通信ー大連訪問:旧市街観光

大連で行われた国際会議の最終日、会議が終わってから空港に行くまでの間に2時間ほどあったので旧市街に行ってみる事とした。本当は1日かけてゆっくり観光したかったのであるが、会議期間中は会議の他にも朝食・昼食・夕食と出席者と一緒の行動を求められ…

シンガポール通信—大連における国際会議

翌日からは国際会議である。国際会議は星海広場という広場というか公園というかの側にあるコンベンションセンターで行われた。この星海広場という広場が半端ではない広さである。なんでも北京の天安門広場より広く中国一の広さだそうで、大連の自慢の一つら…

シンガポール通信ー大連訪問

昨日から中国の大連に滞在している。ここで行われる国際会議に参加するためである。シンガポールから北京まで飛行機で6時、北京から大連まで1時間半、シンガポール・北京での待ち時間を入れると大連まで約12時間の旅行である。中国と日本との関係が微妙…

シンガポール通信ークールジャパンとは何か:オタクカルチャー

クールジャパンを日本独自の文化ととらえ、それを海外に売り込むにはどうすれば良いかを論じる際には、オタクカルチャーを無視するわけにはいかないだろう。オタクカルチャーとは何かに関しては、特に定まった定義がないようである。一般的に本流の文化に対…

シンガポール通信—クールジャパンとは何か2

クールジャパンを日本独自の文化を海外に発信して行く動きととらえた時、これまで日本文化が海外に大きな影響を与えた代表例として、19世紀半ばから末にかけて日本の浮世絵等がヨーロッパのアートシーンに大きな影響を与えた動き、いわゆるジャポニズムの…

シンガポール通信ークールジャパンとは何だろう

安倍内閣が盛んにクールジャパンを海外に発信しようとしている。日本を元気にするための一つの施策として積極的に行おうという姿勢のようであるかって麻生内閣の時に、クールジャパンに関するコンテンツ等を集めた国立メディア芸術総合センターの建設が計画…

シンガポール通信ーグランフロント大阪訪問

先週短時期間帰国した際に、最近話題になっているグランフロント大阪を短時間訪れてみた。グランフロント大阪は大阪駅の北側に今年4月にオープンした商業施設である。大阪駅の北側はかって大きなJRの貨物駅があった。いわゆる「梅田北ヤード」と呼ばれて…

シンガポール通信ーパナソニック・シャープを辞めた人たち2:転職希望者は現実を見ているだろうか

日経ビジネスの「パナソニック・シャープを辞めた人たち」という特集記事の事を少し論じたけれども、今回はその続きである。この特集は、パナソニック・シャープを辞めた人たちに焦点をあてて、なぜ辞めたかもしくは辞めざるを得なかったか、そして次の就職…

シンガポール通信ー三浦雄一郎氏とクルム伊達公子氏

三浦雄一郎氏の事を考えている時に、なぜか私の頭に浮かんでくるのはクルム伊達公子氏(以下伊達氏とする)のことである。かたやプロスキーヤーであり登山家、他方はプロテニスプレーヤーということで本来まったく関係ないはずなのに、私はなぜかこの二人を…

シンガポール通信—平安神宮の薪能鑑賞

先週末に数日間帰国していた間に、京都平安神宮で行われた薪能を鑑賞した。薪能は夜間に行われ、薪をもやしかがり火として使いながら行う能の事である。最近は能舞台そのものがホールなどの中に設けられる事が多いが、もともと能舞台は独立した建物として建…

シンガポール通信ー日経ビジネス特集「パナソニック・シャープを辞めた人たち」:日本の終身雇用は崩れ去ってしまった

日経ビジネスの5月20日号が「パナソニック・シャープを辞めた人たち」という特集を組んでいる。なかなか興味深い記事なので少し紹介しておこう。日経ビジネスと言えば、日本のビジネスシーンの現状に切り込み、「企業寿命30年説」などのよく知られてい…