2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧
次に訪れたのはソウル市立美術館である。ここは通常の展示より各種の企画展を行う事でよく知られている。今回は企画展の間の空白期で通常の展示しか行っていなかったので、少々期待はずれであった。韓国の有名アーティスト達の作品が展示してあるが、その多…
週末はソウルに滞在していた。某デザイン事務所と打ち合わせのためで、この事はまたブログで報告したいが、今回は休日に訪れたソウルの美術館の報告。ソウルはちょうど春である。日本の3月中旬の気候でまだ朝晩は冷え込みコートが必要である。しかしちょう…
和辻哲郎「倫理学」の構成をざっと見ておこう。全体は以下の4つの章から構成されている。第1章:人間存在の根本構造 第2章:人間存在の空間的・時間的構造 第3章:人倫的組織 第4章:世界史における諸国民の業績第1章では、人間の存在を個人としてみる…
3月にシンガポールで行われた国際会議のオーガナイズなどでしばらく中断していたが、和辻哲郎「倫理学」を再び読み始めた。岩波文庫本4冊の大著である。この本で彼は何を主張しようとしているのだろう。この大著への導入的な役割を持った本として、彼は「…
和辻哲郎の「倫理学」を読み始めた事を前回記したが、チェックしてみると2月20日の事である。すでに2ヶ月近く経っている。その間私は、シンガポールで開催されたバーチャルリアリティの国際会議のオーガナイズに忙殺されており、「倫理学」のほうはご無…
4月7日から10日まで帰国していた。ちょうど京都の桜が満開の時期である。特に満開の時期に合わせた訳ではなく、4月7日に大阪で私の関係している研究会が開催されたため、それに出席するのが主たる目的である。それがちょうど桜が満開の時期にぴったり…
前回は、今回の震災の被災者が水や食料や医薬品の不足などにもかかわらず、暴動などに走ることなく規律のとれた行動を取っている事に対して、海外から賞賛されている事を述べた。そしてその源泉となる考え方が、老荘思想や仏教思想に基づくものだろうという…
今回の東日本大震災に際して被災者が示した行動に対して、海外から多くの賞賛が寄せられている。今回はこの件に関して考えてみよう。マグニチュード9.0の大地震という空前の非常時にも、被災者が忍耐を持って整然とした行動をとり、水の補給に何時間も文句を…
前回は、東日本大震災においてネットが大きな力を発揮したとのメディアなどの報道に関して、少し疑問を呈しておいた。それは、インターネット上のツイッターやフェースブックなどの新しいコミュニケーション手段が、今回の大震災に際して安否情報の伝達や海…
今回の東日本大震災で果たしてインターネットはどのような働きをしたのだろうか。ネット時代と言われる現代における大震災への対応に、ネットは効果的に機能したのだろうか。そのような疑問を持つのは、どうしても1995年の阪神・淡路大震災と今回の震災を比…
東日本大震災において、津波に流される家や車の映像が極めて強いインパクトを人々に与えたこと、そしてそれは映像がある状況において持つ強い力によるものであることを書いた。このことは多分あの映像を見た大多数の人が賛成してくれるであろう。さらにその…
3月11日の地震に端を発した東日本大震災から2週間が経過した。いまだに人的なまた経済的な被害の全貌は明らかになっていない。このような状況下であまり先走った事を書くのはためらわれるが、ともかくも現時点での私の個人的な感想などを簡単に記してお…
引き続きIEEE VR2011の報告。 バンケットにおけるBjoern von Siemens氏による講演。彼はドイツ、シーメンス社の創始者のWerner von Siemensの直系の血筋にあたる。米国でベンチャーキャピタルを経営しており、電信事業をベースとしてシーメンスが創立された…