シンガポール通信ーバーチャルリアリティの国際会議2

引き続きIEEE VR2011の報告。


バンケットにおけるBjoern von Siemens氏による講演。彼はドイツ、シーメンス社の創始者のWerner von Siemensの直系の血筋にあたる。米国でベンチャーキャピタルを経営しており、電信事業をベースとしてシーメンスが創立された時代の話を、バーチャルリアリティ技術がこれから実用期に入ろうとしている現在と比較してわかりやすく解説してくれ、大変好評であった。



講演に引き続き、招待講演者などによる鏡開き。日本の大震災の直後でもあり、レセプションの際はパフォーマンスなどの派手な行事は自粛したが、会議参加者から「日本がんばれ」というエールを送る意味でもパフォーマンスを行ってほしいとの要望が出されたので、バンケットでは鏡割り、太鼓パフォーマンスを行う事とした。



こちらは和太鼓のパフォーマンス。シンガポール在住の日本人の方々によるパフォーマンスグループによる公演。短い公演時間ではあったが参加者には大変好評であった。



私のテーブルの参加者による記念写真。左から一人おいてBjoern von Siemensのガールフレンドと本人、後ろは東大の河口先生。となりが韓国のProf. Yang、さらに慶応舘先生と私。



そして終わった後はいつもの事ながら打ち上げ会。レセプションは国際会議では重要なイベントの1つである。参加者にとっては懇親を深める場であり、主催者側にとってはここでの盛り上がりが会議全体の成功の印象を皆に植え付けるためにも重要な意味を持つ。さらには、前回も述べたが参加者の見積もりと実際の参加者がどの程度近いかが会議の財政面にも多きく影響する。今回は幸いほぼ予想参加人数と実際の参加人数が合致していたので、なんとか会議全体として黒字のめどがついた。他の参加者はバンケットの盛り上がりの余韻で大いに盛り上がっているが、私としては本当にほっとしているところ。



そしてこれが会議の準備や運営に協力してくれた委員会のメンバー達。彼等は純粋にボランティアとして会議の準備・運営に携わってくれた。会議全体としては参加者約400人、予算は日本円で約3000万円の中規模の会議であるが、この委員会のメンバー達の人件費を考慮すると、全体としては1億円程度の予算規模の会議に相当するとも考えられる。