シンガポール通信-ニューヨーク、タイムズスクエアでのイベント

12月末でニューヨークでの展示を終え29日ニューヨーク発31日早朝シンガポール着の飛行機でシンガポールに移動した。大晦日シンガポールで過ごしたことになるので、通常であれば年が変わるカウントダウンのイベントを見にマリーナ・ベイ・サンズあたりに出かけるところであるが、トランジットの時間も含めると24時間以上の旅に疲れ切って、マリーナ・ベイ・サンズに行ってはみたものの結局カウントダウンのイベントが始まる前に帰ってしまった。

さてニューヨークではあまり観光の時間がなかったが2箇所ばかり訪れた場所を紹介しておこう。一つはタイムズスクエアである。タイムズスクエアは誰もが知っておりかつ訪れる場所であるが、そこでミッドナイトモーメントというイベントが行われていることはあまり知られていないのではないだろうか。ミッドナイトモーメントはNPOが行っているイベントで、タイムズスクエアに数多くあるディスプレイを借り切って、午後11時57分から深夜の12時まで毎晩3分間アーティストのビデオ作品を上映しようというイベントである。

すべてのディスプレイを借り切って上映できれば大変迫力のあるイベントになるが、残念ながら一部は旧来のペイントされた広告であったり、その趣旨に賛同しない企業もあったりするので、必ずしもそのイベントの際にタイムズスクエアの風景が一変するというまでには至らない。とは言いながら、かなり多くのディスプレイに一斉にビデオ作品が上映されるのはなかなかのものである。

もちろん自分のアート作品をそのような形で上映してもらいたいアーティストは多いので、NPOに申請し選考過程を経て上映が決定されることになる。選考されたアーティストのビデオ作品は一ヶ月の間毎晩上映されるので、それなりの関心を集めることは間違いない。土佐のビデオ作品を用いて申請書を提出したところ幸いにも4月の一ヶ月間上映されることとなった。

そこで今回はその下見としてミッドナイトモーメントを見学することとした。12月のニューヨークは深夜になると零度以下という日本以上の寒さである。その中で深夜にタイムズスクエアに出かけるというのもちょっとした勇気がいるものである。しかしながら、現地に行ってみると深夜というのに昼間と変わらないもしくはそれ以上の人だかりである。さすがはニューヨークという感じである。



タイムズスクエアの様子。もう深夜近いというのに車の渋滞と多くの人で賑わっている。





いよいよミッドナイトモーメントが始まった。LEDディスプレイ以外の広告もあるので、すべての広告版が使われるというわけではないが、それなりに迫力はある。



ミッドナイトモーメントの間大騒ぎしていたグループがある。多分上映しているビデオ作品のアーティストとそのサポーターのグループだろう。