シンガポール通信—旧友の研究所訪問2

Adrianの研究所のあるイスカンダル地区はマレーシア政府の主導で開発中の学術研究地区で、大学、研究所、企業などを誘致することをめざしている。まずレゴランドとショッピングモールを設置して観光客などを呼び、それを中心として大学や研究機関さらには企業を誘致しようとする戦略のようである。

日本でも学術研究都市というのはいくつもある。しかしこれらの開発に当たっては何もないところに研究所や大学だけを設置してそれで終わりという例が多い。そうするととりあえずは研究者や学生は集まるが生活のベースとなる娯楽などの施設が無いため、なかなかそれ以降人が増えず発展も遅いということになる。娯楽施設をまずもってくるというのは正解かもしれない。



これは会議室。



歓談スペース。コーヒー、ジュースなどは飲み放題、スナックも常時補給されるとの事。



研究所の見学が終わった後、周辺地域を案内してもらった。これはレゴランドに隣接したレゴランドホテルの入り口。



レゴランドホテルのロビー。いかにもレゴランド色を感じさせる。



イスカンダルジョホール海峡を隔ててシンガポールの向かい側であり海が近い。これは研究所近くのヨットハーバーとホテル群。ヨットの繋留料が安いのでシンガポールのヨットが多く繋留されているとの事。



最近設置された大学。マルチメディア系の研究・教育を行うとの事である。「マルチメディア」という単語は日本では既に使い古された単語のように響くがそれを堂々と使っているというのはいかにもマレーシアらしい。



これは英国の映画スタジオ、パインウッドがイスカンダルに設置した映画スタジオ。パインウッドは「007」シリーズや「ハリーポッター」シリーズなどの制作に携わってきた英国の名門スタジオ。ハリウッド映画制作とも関係が深い。



その屋外セット。遠いので分かりにくいが、かってのモンゴルの村落のセットが設置されている。なんでもマルコ・ポーロの映画の製作中との事。