シンガポール通信- Ikkan Art Galleryでの展示2

さていよいよ土佐尚子の新作のビデオアートの展示の初日のオープニングパーティの日である。ギャラリーは港湾地域の倉庫の一部を改造したものである。同様のギャラリーが幾つも集まっている地域にあるとはいえ、交通の便が必ずしも良くないので、どの程度の観客が来てくれるか当初はかなり心配した。ギャラリーのアシスタントをしている男性に聞くと「この辺りは不便なので50人も来てくれれば大成功」とのことである。

しかし昨年10月にArtScience Museumで彼女の前作の展示を行った事や、ビルの外壁を用いて作品のプロジェクションを行うという新しい趣向を入れたために、100人〜150人の人が来場してくれた。おかげさまで用意したワインや軽食が早々に売り切れてしまって、追加の購入をするといううれしい誤算となった。



オープニングパーティを行う会場の全景。倉庫を改造して複数のギャラリーが集まる場所となっている。Ikkan Galleryは右手前。



Ikkan Galleryの入り口。



内部ではギャラリーのオーナーと土佐が今日のパーティの手順の打ち合わせ中。



開始時間の午後6時を過ぎると三々五々と参加者が集まって来る。しかし開始時間を30分過ぎてもまだ50人程度か。



開始時間を1時間以上過ぎた午後7時過ぎになるとやっと100人を超える参加者が集まって来てパーティらしくなって来る。



午後7時半からはギャラリーが入っているビルの外壁を用いたプロジェクションを行った。参加者は興味津々の顔でプロジェクションの開始を待っている。すぐ側を道路と高架の高速道路が走り、照明がこうこうと点いているというプロジェクションにはあまりよくない環境である。




しかしプロジェクションが始まってみるとなかなかの迫力である。照度2万ルーメンのプロジェクターを4台用いた効果か。