シンガポール通信ー東京にて

現在帰国中である。東京に滞在して、いくつかの企業や政府機関を訪問し、パートナーの土佐さんのシンガポールにおけるアート活動の支援をお願いするためである。

残念ながら桜は先週末の激しい風雨でほぼ散ってしまっているが、まだ桜のシーズンという事で観光客が多くてなかなか手頃な価格のホテルが取れなかった。ということで今回は奮発して帝国ホテルに泊まる事とした。帝国ホテルは日本を代表するホテルであり、かっては庶民には高値の花のホテルであった。しかし最近は高級ホテルが続々とオープンしている事もあって、帝国ホテルも比較的手頃な価格で部屋を提供しており、一度泊まってみようと言う事になった。

さすがに日本を代表するホテルとしての落ち着きと威厳を備えているが、豪華さという意味ではむしろ最近の外資系のホテルの方に分があるかもしれない。しかし従業員はよく訓練されているし、いわゆる格式のようなものを感じさせるホテルである事は確かである。

なによりも霞ヶ関の官庁街が徒歩で行ける距離にあるし、企業を訪問するにも大変便利な場所であることは帝国ホテルの強みだろう。ただ難を言うと最近のホテルではごく普通になっているビュッフェ方式の朝食を取り入れていない。いわゆるフルサービス方式の朝食である。これはもちろん格式を維持する事を目的に意図的に行われている事だと思うが、朝の混雑時には食事のサービスが遅れがちになるという欠点も持っている。格式を重んじながら利便性も取り入れるということが今後は必要だと思われる。



帝国ホテルの外観。



右側に見える低層階のビルはNTTのビルで、かってはNTTの本社ビルであった。私がNTTの研究所に勤務していた頃は、事業部の人達に研究成果を説明したり予算を獲得するために何度も足を運んだものである。現在はNTTコミュニケーションズが入っている。



帝国ホテルのロビーにて。ロビーそのものも最近の豪華ホテルに比較すると決して広いとは言えないが、さすがに貫禄を備えたロビーである。



帝国ホテルのレストランにて。左側は日本政府から派遣されてNUSで勉強している佃さん。右は私のパードナーの土佐さん。



同じく私と土佐さん。



帝国ホテルの向かい側にある日比谷公園内の噴水。東京を代表する公園である日比谷公園が向かいにあるというのも帝国ホテルの強み。



日比谷公園内にあるレストラン松本楼。2階ではカレービュフェを楽しむ事が出来る。