シンガポール通信ーパークロイヤルホテル訪問

今年の始めに、シンガポールのチャイナタウンの一角にパークロイヤルホテルがオープンしたので、先週そのホテルをパートナーの土佐さんと訪問した。パークロイヤルホテルはシンガポール市内に他に何カ所か開業しているので、今回は単にその新しい支店が開業したという見方も出来る。

しかしながら、このホテルは設計が斬新な事で、シンガポールでは最近話題になっている。特徴は、樹木などをホテルの随所に豊富に配置して、自然と一体化したリゾートホテル的雰囲気を醸し出している事である。

シンガポールのホテルは、どちらかと言うと欧米風の豪華で重厚な内装のホテルがこれまで主流であった。それに対して、これも話題になっているマリーナ・ベイ・サンズのホテルは、3つの高層ビルを並べて配置し、その屋上に3つのビルをつないだ船型の構造を配置し、そこにプールやバー・レストランを配置した斬新な設計で、シンガポール人や観光客を引きつけている。

それに対してパークロイヤルホテルは、マリーナ・ベイ・サンズホテルとは異なり、そしてまた従来のシンガポールの重厚・豪華型のホテルとは異なる設計方針で建設されており、それが人々の話題を集めているらしい。

昨年来何度か、ホテルの部屋を借り切ってアート展示会を行うホテルアートフェアとでも呼ぶべきアートフェアにパートナーの土佐さんと一緒に参加して来た。そのいわば実績を買われたのか、この新設のパークロイヤルホテルで6月に行われる予定のアートフェアに参加してほしいとの依頼が来た。

もちろんお金を払って参加するわけなので、参加するかどうかはよく考える必要があるが、ともかくシンガポールでの行われるアートフェアに参加の勧誘が来るようになったという事は、彼女の活動がシンガポールで知られるようになって来たという事である。
というわけで、今回のパークロイヤルホテル訪問はそのアートフェアに参加するかどうかを決めるための下見というわけである。広々とした空間を有するホテルであるが、従来の高級ホテルが持っていた重厚感や豪華感とは異なり、清潔感と現代的な雰囲気を醸し出す事を狙った設計であると感じた。

このホテルでアートフェアを行えば、従来のホテルアートフェアとはひと味もふた味も異なるアートフェアになるであろう事は予想される。もっともアートフェアに参加するかどうかについては、お金が関係する事なのでよく考える必要はあるけれども。



ホテルの入り口付近。これはホテルのWebから借りて来た写真。これを見ている限りでは従来型豪華ホテルのようにも見える。



しかしながら、薄いプレートを重ねたような外観は独特である。



また各フロアに豊富に緑を配置している事も特徴である。



これはロビー周辺。従来型のホテルによくあるような重厚な内装ではなく、清潔感を前面に出した内装になっている。



高層階でも窓の外には豊富に樹木を配置してあり、リゾートホテル的な雰囲気を醸し出している。



これは客室フロアの様子。客室の前の廊下はそのまま外部空間とつながっており、これもまたリゾートホテル的な雰囲気である。



これはプールのフロア。マリーナ・ベイ・サンズホテルに習ったのか、プールが高層階に設置してある。



プールの端がそのままホテルの外壁になっているような感覚を与えるようになっている。これもマリーナ・ベイ・サンズホテルと同様の設計である。