シンガポール通信ー旧友との再会

今週は、ATR(国際電気通信基礎技術研究所)時代の同僚で現在は大学の先生をしている3人の方がシンガポールに来られて滞在中なので、毎日のように夜は一緒に食事をしてかつ飲んで過ごしている。

小野哲雄(北海道大学教授)、今井倫太(慶応義塾教授)、竹内勇剛(静岡大准教授)の3名である。ATR時代はResearcherという肩書きであったが、現在はいずれも大学の先生として活躍しておられる。

今回は、新しくロボットやエージェントと人間のインタラクションに関する国際会議を開催するので、シンガポールの大学・研究機関の同じ分野の研究者と会い協力を依頼するための来星である。

ATRはいくつかの研究所の集合体であるが、この3人の方々とはそのうちMIC(Media Integration & Communication Research Laboratory)というマルチメディア系の研究所で同僚だった。この研究所は1995年から2002年までの7年間存続したので、終了時期からみるともう10年以上前になる。

皆さんロボット、ヒューマンインタフェースなどの分野で活躍されているので、もちろんその後も国際会議などで何度か会う機会はあったが、ゆっくり話が出来たのは本当に久しぶりである。ATR時代の同僚達が現在どうしているかなど当時の昔話に花が咲き、大変楽しいときを過ごす事が出来た。

ATR時代の人たちの多くは大学に移り、教授・准教授などの形で活躍しておられる。また海外企業の研究所に移った方もおられる。大半の方が、現在も研究分野で活躍しておられるという話を聞くのは、私にとっても大変心休まるものである。

女性のスタッフの方達の話も出たが、現在もATRで働いておられたり、自分で会社を設立されたりして活躍しておられるようである。一度同窓会を開いてはという話も出たが、なんとか実現したいものである。



小野先生は都合で1日遅れるので、まずは今井先生、竹内先生が3月19日に来所された。右から今井先生、竹内先生、私。



夜は私がよく利用する和食レストラン「楽膳」でディナー。



翌20日は小野先生も合流された。3人はMarina Bay Sandsに宿泊されている。3つのビルが並んで建っており、屋上にはその3つのビルをつないでプールやレストランなどが設置されている。最近日本でも話題のホテルである。



ホテルの屋上から見たブールとその向こうのシンガポールの夜景。いわばシンガポールの夜景を借景しているプールであり、夜などは大変美しい。プールを利用している宿泊客も、泳いでいる人はまれで、皆さんシンガポールの夜景を鑑賞しているように見える。



これは反対の海側の夜景。明るい光が見えるのはゴルフ場の夜間照明。また手前は最近開園した植物園。



プールサイドのバーでこれから宴会の開宴といったところ。