シンガポール通信ー長春へ

今日から再び出張である。今回の出張先は、中国・長春、かっての満州国の首都新京である。

今回の出張の目的は、長春にあるCG・アニメーション関係の大学から招待されたことと、同じく長春にあるゲーム関係の会社を見学することにある。まだ中国と日本の関係は修復にはほど遠いし、人によっては現時点ではあまり中国に行く事を勧めない人もいるだろう。しかし長期的に見た場合、今後の日本が中国との友好関係抜きに存続・発展する事は困難であろう。その意味では私たち一般市民レベルでは、中国とのおつきあいは現在の政治情勢は考慮しつつも続ける必要はあるだろう。

私自身は、中国が現実としてどのような状況にありどのような方向に進もうとしているのかは大変興味がある所である。もし適当なポジションがあれば一度中国に住み働いてもいいとも思ってさえいる。とはいいながら、実際のところ中国の現地の人々の日本に対する感情はどのようなものだろう。

昨年秋に杭州を訪問した際は、現地の日本の会社の担当者から「人の集まっている所で日本人同士日本語で話す事などは控えた方がいい」と注意されたが、長春はどうだろう。特にかっての満州国の首都という長春の位置付けは。対日感情にどのような影響を及ぼしているのだろう。ある意味で興味のある所ではある。

ネットで調べると、1月の長春の気温は最高気温でもマイナス5度程度、最低気温はマイナス20度程度になる。シンガポールの最高気温を35度とすると、なんと40度の差がある事になる。一応日本の冬には対応できる程度のジャケットとコートは持っているが、私の持っている服というのはそれだけである。これだけで、40度という温度の差に対応できるのだろうか。これもまた今回の旅のチャレンジの一つである。




チャンギ空港第1ターミナルに展示してあるアート作品。キネティックアートと呼ばれている動くアートである。数多くの水滴型のガラスをスチール製の糸でつり下げ、その糸の長さをコンピュータ制御で帰る事により全体として美しい造形を作り出している。



このアート作品をカメラで撮っている人も多い。とはいいながら最初の頃はこのアート作品の前は大変な人ごみであったが、だいぶ見慣れて来たせいか、カメラで撮っているのは欧米の観光客が多いようである。



パスポートチェックを終えて入ったエリアの風景。2月初めのチャイニーズニューイアー(旧正月)が近づいて来たのでそのデコレーションが目立っている。