シンガポール通信ー京都大学での講演

このところ出張が続いて、その報告に追われていたため、京大での講演会の報告を忘れていた。簡単に報告したい。

11月25日に韓国ソウルから帰国し、1日おいた11月27日(火曜)に京都大学メディアセンター(正式には学術情報メディアセンター)において、「メディアの意味とアートの力を探る」というタイトルのもとで、私とメディアセンターの土佐さんの講演会を行った。

現在、コミュニケーションメディアの分野ではハードに関しては、iPhoneに代表されるスマートホンやiPadに代表されるタブレットPCなどの新しいデバイスが次々と現れている。またソフトの面ではTwitterFacebookなどのこれもまた新しいメディアが次々と現れ世界中で多くのユーザを確保している。

これらを総括的に見た時に、特に表面的な現象の裏に潜んでいるより根源的な現象に目を向けようとした時に、果たして現在起こっている現象は何なのだろう、またそれを引き起こしているのは何なのだろうという疑問がわいて来る。

私は最近このような問題に興味を持っており、東洋と西洋の歴史や哲学などを少しずつ勉強しながら、このような問題を考えており、それらについてはこのブログで継続して書いてきた。少し考えがまとまって来たかなと考えており、最近の国際会議などで機会があればそのような内容の話をして来た。

今回のメディアセンターでの講演でも、そのような話をしてほしいとの事だったので、「メディアの歴史の概観と今後の動向」と題して講演を行ったわけである。これまでの講演はいずれも国際会議での英語での発表だったが今回は日本語である。パワーポイントのスライドを日本語に直そうかと思ったが、京大に海外から留学しして来ている学生も出席しているとのことなので、スライドは英語で講演は日本語でというチャンポンの発表になった。

日本人、外国人の両方の出席者を配慮しての事であるが、いいかえるといずれに取ってもわかりにくい講演になったのではと反省している。しかし英語での講演が多くなったとはいえ、やはり日本語での講演は気楽にしゃべれるだけ楽である。その分脱線してよけいな事をしゃべったりして、予定の1時間の講演時間をかなりオーバーしてしまった。寒い中来て頂いた参加者の方々には改めてお礼を申し上げたい。

ちょうど土佐さんが京都ハイアットリージェンシーホテルで作品の展示会を行っていたので、講演会後の打ち上げはハイアットリージェンシーホテルに場を移して行った。京都にいた時代の懐かしい方々が多数参加してくれて、昔話に花がさいた。



土佐さんによる私の紹介。



私の講演風景。英語での講演に比較すると気楽な分、顔まで気楽そうである。



私の講演を聴いてくださっている参加者の方々。1時間以上の講演に付き合って頂き、ありがとうございました。



私の講演に引き続き土佐さんの「アートの力」と題した講演。私の講演が時間を超過してしまったため、講演時間にしわ寄せを与えてしまった。



講演会後の打ち上げを行った京都ハイアットリージェンシーホテル。受付の後ろにも作品が展示してある。



これは地下のレストランエリアに展示してある作品。雲の写真を重ね合わせる事により、幻想的な心象風景が作り出されている。打ち上げに参加した出席者のうちCG関係の研究者達が、ああでもないこうでもないと議論している所。