シンガポール通信ーランカウイ島の観光

会議のオーガナイザが会議の合間を見て数時間のランカウイ島の観光旅行を企画してくれた。ランカウイ島は面積約380平方キロである。シンガポール島の大きさが約710平方キロ、淡路島が約600平方キロなので、シンガポールの約半分、淡路島の約2/3の大きさのいわば小さな島である。併し非常に変化にとんだ島であり、観光スポットには事欠かない。

島の東北部にはマングローブの森にかこまれた入り江があり、また島の東部には絶壁で囲まれた山岳地帯もある。また島の各地には美しい砂浜やダイビングに適したスポットがある。

マレーシア政府が最近観光客誘致に力を入れ始めたとはいえ、まだまだマレーシアからの観光客が中心であり、いわゆる観光地化はまだしておらず、レストラン街や夜店にしてもまだまだマレーシアのローカルな風情が残っている。

多分ここ5年から10年でランアウイ島はもっと有名な観光地になり、世界の各地から観光客が訪れるようになるであろう。しかしそれに伴って、いわゆる世俗化してしまい、どこにでもあるような観光地化してしまう恐れもある。できるだけ現在のランカウイ島が持っているローカルな風情を残すようにしてもらいたいものである。



クルーズ観光の乗り場


川沿いに広がるマングローブの森。マングローブが群生しているため2004年のインド洋大津波の際の被害が比較的少なかったと言われている。



観光に同行してくれたUTM(マレーシア工科大学)の先生と。



川が外洋への出口に近づくと小さな島々と外洋が見えて来る。大変美しい風景である。数年前にベトナムハロン湾の観光をした事がある。ハロン湾世界遺産にも指定され大勢の観光客が訪れ全くの観光地化している。この風景はハロン湾にも比較できるかもしれないが、ランカウイは幸いにもまだまだ観光地化しておらず、ゆっくり観光を楽しめる。



クルーズを楽しんだ後はランカウイ島の東側にあるマチンチャン山の頂上へケーブルカーで。



観光旅行に同行した会議出席者と。右側はニュージーランドカンタベリー大学マーク・ビリンガハースト教授、左はマレーシア工科大学の研究員。



マチンチャン山の頂上にて。絶壁に囲まれており、ケーブルカーでの登りはなかなかスリリングである。



頂上から見たランカウイ島の南側。



そして観光の後はシーフードのディナー。