シンガポール通信ー祇園祭

祇園祭の中心行事である鉾巡行(17日)が近づいた。京都っ子は、海外に住んでいようと祇園祭には何を差し置いても京都に戻るものだと聞いた。私は京都生まれではないが、京都に住所を移して10年以上になるし、昨年から山鉾の1つである白楽天山が立つすぐ前のマンションに引っ越した事もあって、祇園祭となるとなんだか帰国しなければならないような気持ちになる。

当初12日から18日まで帰国の予定で航空券を取っていたが、急遽私の研究所で16日、17日と重要なイベントが行われる事となり、15日に再びシンガポールに戻らなければならなくなった。そのため残念ながら、鉾巡行とその前夜祭である宵山を楽しむ機会はあきらめざるを得なくなった。

しかし最近は宵山に加え、その前日の宵宵山さらにはその前日の宵宵宵山と、山鉾が立ち夜店が並ぶ行事の期間が長くなったので、少なくとも14日の宵宵宵山は楽しめるだろうという事で、12日から15日の強行軍で帰国した。14日の宵宵宵山の様子を少し紹介しよう。



午前中は私の住んでいるマンションの前の白楽天山はまだ準備が始まったところ。今回は九州では梅雨明けの大雨でそれが近畿に移ってくるという天気予報もあり、天気を考えながらの準備の進め方のようである。



とは言いながらすっかり準備の終わった山鉾もある。これは菊水鉾の様子。



午後になると人出も増えてくる。露店も立ち始めだんだんと祭りの雰囲気に。



夕方になると提灯に灯がともる。まだ本体は準備しているところだけれど提灯に灯がともればそれなりに雰囲気が出る。これは浄妙山。



四条通りの鉾も準備が整い始める。これは函谷鉾。



菊水鉾ではお囃子の練習が始まり、観光客の見学を受け入れ始める。



午後6時から四条通りは歩行者天国になる。これは歩行者天国になる直前。



5分も経つと四条通り一杯の人出に。



深夜の船鉾。翌朝大雨の天気予報が出ているので、ビニールをかぶせしっかりと防水がしてある。