シンガポール通信ー麗水EXPO報告:準備状況

10日はヨスに到着するとすぐ、万博会場の準備状況をチェックするため会場を訪れた。


チケット売り場と入り口付近。



入り口から会場内部への通路。



これはイベントなどが行われる中央広場。その向こうに見えるビルはテーマ館。海洋の現在と未来を映像で見せるとのこと。



これは各国のパビリオンを結ぶ中央通路。天井に長さ230m、幅30mの巨大なLEDスクリーンが設置してある(EXPO Digital Gallery:EDGと呼ばれている)。そのスクリーンを使って複数のコンテンツが上映されるが、その1つとして土佐さんの制作したコンテンツが採用された。他にも韓国のアーティストの作品や米国カーネギーメロン大学のエンタテインメント・テクノロジー・センターが制作した作品、このスクリーンを制作した韓国のデザイン会社GLが制作した作品などが上映される。それらのコンテンツが上映される合間に、次回の万博が行われるミラノの紹介なども行われる。



これは土佐さんのコンテンツを試験的に上映しているところ。土佐さんの作品は、中国・韓国・日本に共通するアジア文化の歴史と、それが海洋と結びつく未来を示唆している。まず、中国・韓国・日本に共通する古代の神々である四神が争いそして融和し、そこから漢字や仏教に代表されるアジア文化が生じる過程がCGアニメーションで表現される。さらに今年がドラゴンの年であることから、最後に四神が融合した様子がスクリーン全体を使った巨大なドラゴンで表現され、さらにドラゴンが海と宇宙に羽ばたいて行く様子がアニメーションで表現されることにより、人類の未来を示唆する作品となっている。大変優れた作品であるとして、今回の万博の運営委員会から表彰状をもらっている。



EDGの中央に設置してあるアート作品。



これはパビリオンの1つである日本館。他の館に比較すると厳重な警備体制を敷いており、中の様子を見ることができない。



これは日本館の隣のシンガポール館。「We are small」と表示してあるところが微笑ましい。



ホテルのレストランで、万博と土佐さんの作品の上映の成功を祈って食事と乾杯。偶然一緒になったが、隣の席で食事をしているのは、EXPOの運営全体を管理している博覧会国際事務局の局長と幹部達。