シンガポール通信ー麗水EXPO報告:麗水へ

今週10日より、韓国南端の街、麗水(Yeosu、ヨス)に来ている。麗水EXPOに参加するためである。EXPOは、特にテーマを絞らない大規模の博覧会(登録博)と、テーマを決めて行う比較的小規模の博覧会(認定博)にわかれており、それぞれほぼ4年に一度開催されている。登録博としては、大阪万博愛知万博などが私たちの良く知っている万博であり、認定博としては筑波万博・花の万博などがそれにあたる。

今回の麗水万博は認定博であり、未来の海洋をテーマにしている。そのメインストリートの天井に、ストリートに沿って長さ220メートル、幅30メートルの巨大なLEDスクリーンが設置されており、各種のコンテンツが上映される(エキスポディジタルギャラリー:EDGと呼ばれている)。そのコンテンツの1つに、私のパートナーの土佐さんの作品が採用され、私も関係者としてオープニングセレモニーに招待されたためである。

土佐さんと一緒に、土佐さんの作品作りに関係した私と韓国漢陽(ハニャン)大学のパク教授も招待されたので3人揃ってオープニングに参加しようという訳である。パク先生はATR時代に一緒の研究所に在席しており、土佐さんも含めて一緒に研究した仲でありそれ以来の付き合いである。

9日にソウルに着き、10日はパク先生の車で、ソウルからヨスへ移動することとした。韓国は何度も訪問しているが、ソウル以外に行くことはあまりない。高速道路を約4時間かけてヨスへ向かうのであるが、その途中のドライブを楽しんだ。韓国はお隣の国であり、風土・気候は大変日本に良く似ている。また中国文化や韓国文化が韓国を経由して日本に入って来たため、韓国の人々の振る舞いも日本人と良く似ている。

ヨスへ向かう途中の風景やさらには途中で休憩したドライブインでも日本とそっくりな景色に出会い大変興味深かった。



インターコンチネンタルホテルに滞在した。ホテルからみた奉恩寺。



ホテルのトイレにはウオシュレットが設置してある。海外でウオシュレットをみかけることはほとんどない。ところが韓国ではこの後のヨスのホテルでもウオシュレットが設置してあった。ウオシュレットを好むか否かというのもある意味で文化である。このような点でも韓国は日本とは文化的に近いといえる。



今回の旅行で同行したパク先生と土佐さん。



途中で休憩したドライブインの様子。トイレ、土産物売り場、レストランなどまったく日本と良く似た風景に出会う。



これはレストランエリアの内部。



高速道路から見た風景。なだらかな山々、田畑、そしてその間に点在する人家など日本とそっくりの風景である。



ヨスの街に入ると万博の建物が見えてくる。