シンガポール通信ー珠海での国際会議

杭州でのワークショップに続いて、広東州珠海市で行われた国際会議に参加した。珠海市はギャンブルで有名なマカオに隣接した市であり、人口は約150万人。中国では地方都市であるが、経済特区に指定されており経済発展が市の重要課題である。住んでいる人々の所得も他の中国の街より高いとのことである。

経済特区に指定されているという事もあり、上海などのような海外に開かれた街にしようとの意図があるようである。国際会議の開催されたのは、United International College(UIC)という大学であるが、海外から招聘した教授も多く授業は原則として英語で行うなど、まだまだ閉鎖的な中国の中にあっては開放的な教育政策を取っている。

海外からの招待者を含めた国際会議などを積極的に開催しているとの事である。今回はその一環として、私以外に東大河口先生、京大土佐先生、韓国の研究機関であるKAISTのヤン先生(Prof. Yang)の計4名を海外から(といってもアジア諸国から)招待し、国際会議を開催したとのことである。



国際会議場入り口にて主な参加者と。



会議の開始に先立って開催側と招待された側の主な人々を含めて記念撮影。杭州の場合もそうであるが、まだまだ中国では何かというと記念撮影でかっての日本を思い起こさせる。私の右が韓国KAISTのYang先生、その右はマカオ大学のWu先生。上段左から四人目が京大土佐先生、その右が杭州に続いて参加された杭州師範大学のPan先生、その右が東大の河口先生。



河口先生の講演。グロスモデルと呼ばれる数学モデルを使った新しい生命体を思わせるCGで有名。



これは講演を終えたPan先生が花束をもらってご機嫌のところ。Pan先生はCGの大家で、上海Expoで中国の昔の絵画をCGを使って人々や車などが動いている表現にしたものを出展したことでも有名。



これは私の講演風景。最近は研究というよりメディアの歴史や最近の社会の動向を哲学的な観点も含めて説明する講演が多くなり、もう研究者は卒業したのかなどと軽口をたたかれる事が多い。



これはYang先生の講演。Yang先生もメディアの最近の動向の発表であるが、あくまでも技術的観点からの講演であり、私と比較すると大変まじめな発表である。



国際会議の最後に全員を含めたディナーが開催されたが、私達招待者やUICのおもだったメンバーは教授の正装を着て参加した。ハリーポッターでも同じような場面があったのを思い出した。



これは国際会議の間私の面倒を見てくれた学生と記念撮影。朝の出迎えから夜の会議終了までずっと付き添ってくれて荷物を持ってくれたり昼食や夕食の場所に案内してくれたりと大変お世話になった。日本のゲーム大好き人間で自ら「オタク」を自任していた。