シンガポール通信ーシンガポールの美術館巡り

前回に続き土佐さんのお供で美術館巡りをしたのでその報告。

まず訪れたのは、アートハウス。アートハウスと呼んでいるので美術館かと思ったが、これはかって国会に使われていた建物を改装し、アート系のイベントに用いる事を目的とした施設である。美術関係のイベントに限らず講演会などへの貸し出しも行っているとの事であり、庶民的といえば庶民的であるが、アートをあまり特別扱いしていないという言い方もできる。


内部の1室。主としてアート関係の特別展などに使う事を予定しているが、結婚式などに使っても良いとの事。



これはかっての議会の開催された部屋。イギリス風の与党と野党が向かい合った座席配置になっている。



これはシンガポール建国の父と言われるリー・クアンユーの座席。彼の座席だけは指定されており、名札が張ってある。


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アートハウスのディレクターや担当者との打ち合わせの様子。


最後に訪れたのはシンガポール国立美術館(National Museum of Singapore)。建物の規模としてはシンガポール最大の美術館である。しかしここも収蔵物はそれほど多くないようである。期間を限定したアート特別展を行うのが主たる使い方のようである。このあたりが、シンガポールの美術関係の今後の課題だろう。


美術館の内部。植民地時代の建物をそのままに利用しながら、大きな空間を作り上げている。残念ながらここの館長との打ち合わせの写真を撮り忘れてしまった。


最後にNUSに戻って展示会の際にボランティアとして働いてくれる学生達との打ち合わせを行った。建築学科の学生および学科長が興味を持ってくれ、毎日交替で何人かずつ展示物の説明を行ってもらう事になった。


学生達との打ち合わせの様子。右手前が建築学科長のProf. Wong。