シンガポール通信ージャパン・クリエイティブ・センターでの展示

私のパートナーの土佐さんが9月の一ヶ月間シンガポールのジャパン・クリエイティブ・センターで彼女のアートの個展を行うことになったので、その準備のため、先週末から数日間JCCでの打ち合わせやシンガポールの美術館などへの挨拶回りに借り出された。

JCCは、シンガポールにおいて日本の文化発信の拠点としての役割を果たすことをめざして、2009年に開設された。当時の鳩山首相が来星されて、シンガポールのリー・シェンロン首相と共に開設式を行った際には、マスコミでも取り上げられ話題になった。

シンガポールはアート文化不在の国などと揶揄される事もあるが、国としてアートに力を入れていない訳ではない。美術館もそれなりの数が存在している。ただしそのコレクションに関しては十分とは言えないだろう。

これはまだシンガポールが独立してからの歴史が浅いために、シンガポール独自のアートがそれほど生まれていないということによると思われる。したがって国の施策としては、シンガポールがアジアの国々のハブ的な位置にある事を利用して、アジア(特に東南アジア)の国々のアートを俯瞰できるような位置付けを美術に与えようとしているようである。

その中で日本のメディアアートがどのように受け入れられるかは、大変に興味のあるところである。


ジャパン・クリエイティブ・センターの外観。



作品の展示方法を相談しているところ。



National Art Gallery Singaporeの入り口。ここの役目は主としてアジア文化と関連したアートの展示を行うこと。



館長およびキュレーターに個展の説明を行っているところ。



Singapore Art Museum (SAM)の入り口。この美術館は主として現代アートを扱っている。


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キュレーターとのディスカッションの様子。