香港のアートショー

今回の香港訪問の際にたまたまアートショーが開催されていたので、良い機会でもあり見学してきた。

アートショーというと、美術館におけるアートの展示会のように思われるが、全く異なるものである。アートショーは、世界各国のアートギャラリーが自分たちが扱っているアーティストのアート作品を一カ所に集まって展示し、来場者に買ってもらう事を目的とした場である。

いわば、ゲームや各種の技術を一堂に集めて行うゲームショーや技術展と同様のものである。したがって場所も、美術館ではなくてコンベンションセンターなどを貸し切って行われる。日本でも報道されていると思うが、現在中国はアートが投機の対象となっている。人々はアートショーにアートの鑑賞のためではなく将来の値上がりを期待した投機のために訪れる。

日本でもバブルの頃にアートが投機の対象となり、目の飛び出るような価格でアート作品が売買された事があった。日本ではとっくにアートバブルははじけているが、中国では今アートバブルが訪れようとしているようである。


コンベンションセンターを側面から見たところ。香港島の海に面して建っており、海の向こうに見えているのが本土側。



入り口ロビーに展示してある巨大なオブジェ。



中は人で押すな押すなの盛況。バイヤーに混じって香港の一般の人たちも訪れている。



写真撮影は基本的には禁じられているが誰も守っていない。中学生とおぼしき集団が盛んに写真をとっていた。


スクーターを複数台とかして一緒にしたようなアート作品。シリアスな作品よりこのようなポップな作品が受けているようである。



これは村上隆の作品。彼の作品もポップなところが受けているようである。



針金で作ったバイクの作品。