シンガポール通信ーオランダ、アイントホーベン訪問記

先週オランダ、アイントホーベン(Eindhoven)を2日間と駆け足だけれども訪問した。

アイントホーベンは、オランダ南部の街で人口約80万人。フィリップス社の本社がある事で知られている。同時に、ヨーロッパではトップクラスの工科系大学であるアイントホーベン工科大学(Technical University of Eindhoven:TU/eと略記する)がある事でも有名である。

TU/eとは、客員教授をしていたこともあり、また大学院の外部評価委員をしていたこともあり縁が深い。特に工業デザイン学科の学科長Prof. Matthias Rauterbergとは横浜で行われた国際会議で知り合いになって以来、15年以上の付き合いである。

これまで何度も訪問しているが、今回はProf.Rauberbergが指導している博士課程学生の学位審査会に外部の審査委員として招待されての参加である。

アイントホーベンはスキポール空港から電車で1時間と少し。ちょうど成田空港と都心の距離であるが、オランダは小さな国なので、1時間も南に電車で行くともうオランダの南のはずれになる。

なんといっても寒い。気温は零下5度程度だという。シンガポールは暑い日は35度程度になるので差し引き40度の寒暖の差がある。シンガポールに住んでいると基本的には夏の服装しか用意していない。冬に日本に帰国する時のためにコートを1枚だけ持っているが、今回もシンガポールの夏向けの服装にコート1枚でなんとか対応しようというわけである。

もっとも観光旅行ではないので屋外を歩く事はそれほどない。寒いには寒かったがなんとか風も引かずにすますことができた。シンガポールに帰って来てからニュースを見ると、欧州は記録的な寒波で交通網が混乱しているとの事。早々に帰って来て正解かもしれない。


アイントホーベンの雪景色(実際には出発日の朝の様子)。



アイントホーベン名物のボーリングのピンのオブジェ。



TU/eの大学発ベンチャー用のビル。



これは建築学科のビル。



構内の池には何やら不思議なオブジェが。