シンガポール通信ーエンタテインメントコンピューティング国際会議2

写真を中心として、エンタテインメントコンピューティング国際会議(ICEC2010)の紹介をしたい。


会議主催者の韓国KAISTのYang先生。平日はソウルから少し離れているKAISTの近くに住み、週末はソウルでのシティライフを楽しむというしゃれた先生である。


これは慶応の舘先生。バーチャルリアリティ研究の世界的な権威である。3月まで東大におられ、4月に慶応移られた。


これはカルチュラルコンピューティングに関するパネルの様子。エンタテインメントの1つとして文化を取り上げ、今後文化をいかにしてコンピュータで取り扱うかという話題を議論した。昨年からこの話題で何度もパネル、ワークショップ、発表などを行って来たが、徐々に人々の関心を呼んで来ているというのが実感である。日本だけではなく海外の研究者も文化を技術研究の対象として真剣に考え始めている。


ソニーピクチャーズの副社長George Joblove氏の講演。映画の歴史から始まって、今後映画がどの方向に行こうとしているかに関する興味深い講演であった。


これはワーナーブラザーズ副社長Massimiliano Gasparri氏の講演。映画コンテンツをより広く流通させて行く新しいビジネスモデルの構築が今後の映画業界に取って重要であるという含蓄ある内容。


これはカーネギーメロン大学エンタテインメント技術センター所長のDon Marinelli先生の講演。本来はドラマ出身のアーティストであるが(そのため講演は極めて劇的)、所長になってからビジネスの才能に目覚め、現在ではその研究所の支所を世界各国に設立している。


会議の夕食会(バンケット)はイベント会場であるプラトーンを借り切って行われた。通常はミュージックライブの行われる会場であり、それらしい雰囲気が出ている。


バンケットのパフォーマンスとして京大土佐先生のインタラクティブアート「ZENetic Computer」とトランぺッター近藤利則氏のトランペットの共演が行われた。トランペットとインタラクティブアートというのは異色の組み合わせであるが、すでに京都上賀茂神社などで何度か競演パフォーマンスを行っており、息の合ったパフォーマンスであった。


いつものこととはいいながら、パフォーマンス終了後の打ち上げ。右より、近藤利則氏、Yang先生、Yang先生の秘書、オランダのMatthias Rauterberg先生、関学の岸野文郎先生、私、京大の土佐尚子先生。