シンガポール通信ーSUNTEC Convention Center

固い話題が続いたので、今日はお口直しの話題。

来年2011年3月に私が委員長となってシンガポールバーチャルリアリティの会議IEEE Virtual Reality 2011 (VR2011)を開催する事になっている。

委員長とは言っても他の委員の皆さんも大学の先生方であり手弁当での委員業務なので、私もボランティア活動に徹している。今日は、会場であるSingapore SUNTEC Convention Centerに会場の下見と、部屋の確保の相談のために訪れた。



シンガポールでは現在Youth Olympic Game略してYOGが開催中である。これは若者を対象としたオリンピックで、今回が第1回との事である。シンガポール政府としては大変な熱の入れようであり、毎日のChannel News Asiaでは詳しく競技や成績を報道している。SUNTEC Convention Centerでもこのような大きなタテカンが設置してある。

ところが日本のニュースをWebで見ても新聞で見ても奇妙なほどYOGのニュースが出てこない。JOCのWebを見るとやっと日本代表選手の結団式の事が出て来ている。それほどニュースバリューがないのだろうか。それとも意識的に無視しているのだろうか。



ロビーから会議室が並んでいる2階およびそれより上階に上るエスカレーター。大画面のディスプレイでも常時YOGの話題を流している。



VR2011を行う予定の3階の会場。廊下が結構広いので、ポスターセッションやデモセッションはこの廊下を利用する事を予定している。それ以外にも、廊下を使うのは基本的には無料だからという大きな理由もある。

国際会議を開催するのはそれなりに金もかかるが、会場費がかなりの部分を占めているので、そこをどう安くあげるかが大きな問題。大学の講義室などを使うと安く上がるが、参加者からは評判が悪い。

参加者からは、高い参加費、旅費、宿泊費を払って参加するのだから、豪華な会議にしてほしいという要望が出る。この間をどうバランスをとるかが、会議開催側の手腕が問われるところ。



これは別の会議の企業展示。企業にスポンサーとして参加してもらい展示などを手がけてもらうと、費用の上からも大変助かるのだが、不景気の場合には展示企業集めが大仕事である。

シンガポールの景気そのものは回復しているようであるが、企業が展示などの広告宣伝にかける費用は前年の収入で決まるため、今年はまだまだ展示企業を見つけるのは大変である。