シンガポール通信ーシンガポールのカジノ

先週はいろいろと慌ただしい週で、ブログを書く時間を見つける事が出来なかった。週末もオフィスに出て仕事をしていたが、日曜の夕方に今話題になっているセントーサ島のカジノに見学がてら出かけて来た。

かっては、セントーサ島へ行くにはケーブルカー、バス、およびセントーサエキスプレスと呼ばれるモノレールに限定されていた。しかしながら、カジノやカジノに併設されるホテル、さらにはユニバーサルスタジオがオープンになったため、タクシーも追加料金なしでセントーサ島に直接行く事が出来るようになった。

便利と言えば便利であるが、ケーブルカー(日本の感覚からするとロープウェイである)やセントーサエキスプレスは、お客を奪われてしまうのではと心配になってしまう。

ケーブルカーは現在お化粧直しのために休止中である。 ケーブルカーは、シンガポール側のマウント・フェーバーと呼ばれる丘の頂上とセントーサ島をつないでいる。非常に高度が高いので、シンガポールの町並み、海の景色などを楽しむ事が出来る。この特徴を生かして、魅力的になって再開される事を期待したい。

セントーサエキスプレスは、前回のブログに書いたように、これまではどちらかというと閑散としていたのだが、カジノ、ユニバーサルスタジオの解説に伴い、中国を中心として東南アジアからの観光客が急増したようで、お客が増えている。さらに、 毎晩行われているショーであるソング・オブ・ザ・シーの会場のすぐ前に終点があるので、そのショーを見に来る観光客でこんでいる。まあ、結構な事である。

さてカジノの入り口にタクシーで乗り付けたのであるが、まあこれも大変な混雑状態である。欧州のカジノであれば、着飾った紳士淑女の行く社交場的な雰囲気があるが、全くそのような雰囲気はない。家族連れやカップルでごった返している。しかも皆さん普通の服装である。いいかえるとテーマパークの入り口のような雰囲気である。ユニバーサルスタジオが近くにあるので、当然といえば当然であるが、もう少ししゃれた雰囲気を期待していたので少しがっかりである。


カジノの入り口、ここはまだしゃれた雰囲気もある

実際のカジノの入り口、皆写真を取り合ったりして混雑している
(残念ながらカジノの内部は写真撮影禁止)


海外からの客はパスポートを見せるだけで入場できるが、シンガポール人は一人100ドルを払って入場する必要がある。1日数千人のシンガポール人の入場者はあるだろうから、これだけでも結構な収入である。カジノに入るのに100ドルも払うとなると、我々日本人はそれならユニバーサルスタジオに行こうとかホテルで食事でもするかと考えるが、彼等にとってはあまり問題ではないようで、100ドルの入場料を払うためいやがりもせず長い行列を作って並んでいる。むしろ、行列に並ぶ事を楽しんでいるようである。

中もまた大変な混雑である。行われているゲームは、通常カジノよく置かれている、ルーレット、ブラックジャック、スロットマシンであるが、特にそれぞれのルーレットとブラックジャックのデスクの周りは人垣が出来ており、ゲームをしている人より見物している人が多い状態である。見学している人たちも漫然と見ているというより、結構勝負に熱中しているようで、大きな当たりが出たりするとどっと歓声が上がる。

アジア人、特に中国人はギャンブルが好きだといわれている。シンガポールの人口の多くは中国系であり、その意味ではシンガポール人もギャンブル好きなのだろう。かって、チベットに旅行に出かけた時、現地の大学の先生にガイドをお願いしたが、彼が麻雀が好きだということがわかり、観光旅行の間、毎晩のように彼も入れて麻雀をした事がある。お金をかけたのであるが、千円単位の掛け金にも平然としていた。これは 彼の給与からすると結構大きな金額だと思われるが、なるほど中国人はギャンブル好きだと感じた事を思い出した。