シンガポール通信ーアートステージ・シンガポール3

アートステージ・シンガポールが終了したので、その時の写真を何枚かあげておこう。
アートの展示会と即売会をかねているアートフェアは世界中にいくつかあるが、もっとも有名なのはスイスバーゼルで行われるアートフェアであろう。世界中のアートコレクタ、美術館関係者などが集まると言われている。
それに対して最近は、アジアにおけるアートフェアが増えて来ており、アートの分野においてもアジアの地位が向上しつつある。もっとも有名なのは香港のアートフェアといわれているが、世界の潮流に乗るのが好きなシンガポールでも昨年からアートフェアが始まった。それがアートステージ・シンガポールである。
アジアにおけるアートフェアであることもあって、アジアのアーティストの作品が半数以上を占めている。特に中国系アーティストの作品が多い。ここでも中国の存在感は増しつつある。アジアのアーティスト特に中国系のアーティストの作品というと、アジアの人々の日常を描いたり、水墨画の流れを汲んだ作品が多いのではと思う人も多いだろう。
しかし、以下の写真を見てもらうとわかるように、そのような作品はほとんど見かけないというのが実情である。むしろ、アジア文化を扱いながらもいかにポップな形にして見せるかがアーティストの関心の的であるように見える。そこには日本文化の影響や村上隆などの日本のアーティストの影響も大きいと思われる。
しかもそれらのアートが結構売れているのである。どのような人たちがどのような価値基準でこれらのアジア系アーティストの作品を買っているのだろう。アート作品の購入は将来の値上がりを期待した投資でもあるわけだから、将来の値上がりを期待している部分も大きいのだろう。